───6月3日。
曇った朝,聖志は傘を持たずに出たので急な小雨には対処しようがなかった。しかしこんなことはしょっちゅうなので,特に気にしない。
部屋が引っ越ししたばかりだったので慌ただしく出てきた。この間,部屋に直接乗り込まれ,JSDOが危険と判断したのだ。しかし,場所的にはあまり変わっていない。その方がかえって気付かれにくいのだ。今度の部屋は14階である。もちろん,ダミー情報は何気なく流しておくが。
残ったパンを口に放り込み,缶コーヒーを飲み干す。それと同時に,七瀬池の向こうに学校が見えてきた。聞くところによると,この学校が立つ以前,ここには古代遺跡があったそうだ。しかし,特に取り上げられるわけでもなく,大したことのない遺跡だったようだ。
───全く,罰当たりな…。
名前も詳細な情報も分からないまま,学校が建設された。市立考古学研究所もそれを黙認したと言うから不思議だ。
「西原君」
急に肩を叩かれた。
「あ,前北さん」
「さんじゃなくて,先生でしょ」
昨日話題を呼んだ結婚間近の教師。何のかは分からないが,コロンの匂いがする。
「結婚式はいつ?」
「えーっと,3日後」
まあ当然だろうが,嬉しそうに答えた。
「場所は?」
「エンパイアホテルを貸し切るの」
「貸し切り? かなり豪華ですね」
「ええ,彼が予約してくれたの」
女性にとって結婚式は人生の晴れ舞台だそうだ。その会場を惜しまない事は分からないわけでもないが,エンパイアホテルはこのあたりでは最高級ホテルである。時々海外の高級官僚も使うほどである。それを結婚式如きに貸し切るとは,前北の夫も太っ腹である。
「ハズバンドの名前は?」
聖志はなんとなく英語を使った。
「ハズバンドねぇ。名前は章人さん」
笑い混じりに彼女は答えた。
「何,章人?」
「どうして?」
前北は何故か聞き返してきた。
「前北さんは誰になるのかって思って」
「ああ,そういうこと。吉岡章人よ」
「吉岡さんか。…ま,お幸せに」
これ以上話しても何も出てこないと判断した聖志は,早めに切り上げた。
「なによそれ,もうちょっと言い方あるでしょ?」
「俺の言い方はこれだけ。んじゃ」
聖志はそう言い残してさっさと正門へと向かった。
───昼休み。
昼食を一気に平らげた聖志はPCルームに向かった。インターネットから,エンパイアホテルの貸し切り金額を調査しようと思ったのだ。
都合のいいことに,鍵は掛かっていない。が,人影はない。
聖志は真っ直ぐホストコンピュータまで行き,電源を入れる。
「あ,聖志」
と,準備室からいきなり出てきたのは藤井。
「いいところにいた」
「何しに来た?」
「ああ,結婚式場の金額を…」
「お前,もう結婚考えてるのか?」
藤井は心底驚いたようだ。
「アホか。俺じゃなくて前北さん」
「あ,そうか。会場が分かったのか?」
「聞いて驚くなよ」
「…ああ」
聖志は一息置いて,
「エンパイアホテル貸切りだそうだ」
「のわぁにぃいいい!?」
まるで自分が本職から外されたような驚き方だ。
「そんなに高いのか?」
「高いなんてものじゃないぞ。確か…1千万円が1日で使えるって言うので,話題になった」
「…ほえー…」
聖志もこれには驚いた。即ち前北,正確には吉岡章人だが,結婚式に1千万円以上使おうとしているのだ。
「それで,その金の出所は?」
「どうやら前北さんの旦那」
「…凄い奴。どんな金持ちなんだ…」
「いい玉の輿だな」
「全くだ」
そう言いながらインターネットにアクセスし,旅行会社を通じてホテルのホームページを開く。
───貸切金額…と。
「…ホントだ」
「いくら?」
ゼロが5個ついている。
「…250万円」
「…2500円でも嫌だな」
「同感」
───放課後。
今日の予定は吉岡章人の調査である。そのためには大嶋校医に会わなければならない。
「ほんとにこの地図であってんのか?」
「当然だ」
藤井は自信満々に言った。
「…じゃ,取りあえずこの通りに行ってみる。んじゃ」
「ああ」
職員会議での資料を届ける口実を利用して,聖志は彼女のアパートへ行くことにした。
正門を出た聖志は,いきなり例の地図を見る。
───電車使うのか…。
彼にしてみれば,電車に乗るのは1年ぶりである。
「あ,聖志」
聞き慣れた声に,ゆっくりと振り向く聖志。
「よう」
「帰るとこ?」
舞は鞄を担いだまま言った。
「ああ。ところで,お前電車使うよな」
「うん。どうして?」
「今日は用があってな,宇部まで行かないと」
地図には宇部と書かれている。
「あ,私と同じ」
「なんだ,そうか。じゃあ行くか」
「うん」
学校前の緩い坂道を登り,駅までの道をたどる。
「お前,その鞄の持ち方,何とかならないのか?」
舞は何故か背中に学生鞄を担いでいる。この学校は鞄の指定はなく,リュックサックというわけでもなく,普通の手提げ鞄である。
「…もう慣れちゃったし。自然となるの」
前を歩いている舞が,学校指定の深いブルーのジャケットと,グレーのスカートを翻してそう言った。
「そうか」
聖志はそれ以上何も言わない。2人はほとんど会話を交わさないまま,駅前商店街に来た。
この辺までなら聖志はよく来る。たまに専門書なんかを購入する。あたりを眺めながら賑やかな商店街を抜けて駅に入り,電車を待つ。
「宇部までどれくらい?」
「そうね…40分」
「そんなに?」
「うん。8駅あるから」
───知らなかった…。
「…よくそんな遠いところから来るよな…」
「近いのよ,これでも」
「苦労してるな」
「そう?」
そんな事を言いながら電車に乗り込み,揺られる事40分。
宇部に到着した時には午後6時近くだった。
「で,これからどうするの?」
「お前さ,大嶋先生の家知らない?」
地図を見ればいいのだが,なんだか適当な図だったので直接聞くことにした。
「へ? 大嶋先生ってあの保健室の?」
「そう」
舞は不思議そうな顔をして,
「家の前のアパートに住んでるんだけど」
「え? お前の家の前?」
「そう,去年建ったの」
「へぇ。知らなかった」
聖志がまだそこにいた頃は空き地だったのだ。
つまり,舞についていけば分かるのだ。
「付いて来れば分かるわよ。行こ」
そう言って聖志の手を引く。
懐かしの狭い路地を歩く。3年前とはかなり変わっているが,昔の面影までは消えていない。
───5分後。
「着いた。あれ」
舞の指差す方向には,白い壁の高級そうなアパートがある。2階建てで,それぞれの階には通路があり,西側から入るようになっている。
「右から2番目の部屋よ」
そう言って勝手に扉の前に行き,チャイムを押す。聖志は予想した行動だったので特に何も言わなかった。
「はーい」
中から返事が。
「2−Cの星野ですけど…」
彼女がそう言うと,スラックスとサマーセーターというラフな格好をした大嶋が顔を出した。
「ああ,舞ちゃん。…と,あれ,西原君。お揃いでどうしたの?」
「ちーす」
「まあ,中に入って」
「お邪魔しますー」
下の名前で呼ぶあたり,舞とは結構会っているのだろう。
「ちょっと散らかってるけど」
「いいえ,気にしないでください」
もちろん舞の言葉である。
取りあえず絨毯の上に座りもてなされる。大嶋校医も気を利かせて紅茶なんかを入れたりして。
部屋の中はやっぱり女らしく綺麗に片付いており,柔らかい色の絨毯と壁紙がマッチしている。
「舞ちゃんはともかく,西原君は突然来て…どうしたの?」
一息置いて話し出したのは大嶋校医。
聖志は横目で舞を見る。気を利かせてか,知らない振りをする。
「藤井先生から預かった資料」
その束を差し出す。どうせ大したもんじゃないんだろうが,口実用に彼が用意した。
「あ,溜まってたんだ,ありがとう」
聖志はそれを見て紅茶を一口。
「…で,それだけ?」
「…前北先生が結婚なさるそうで」
「ええ,一番初めに聞いたわ。結婚式は確か,明後日かしら?」
「え? 明後日?」
舞が聞き返す。
「場所はどこなの?」
「教会らしいわよ」
───情報が食い違ってるぞ…。
聖志が今朝聞いたのはエンパイアホテルを貸し切るという話だった。
「誰から聞いた?」
「え? 招待状に書いてあったわよ」
そう言うと,立ち上がって招待状を取って来る。
「ほら」
「…ホントだ」
白い封筒から取り出したカードには,確かにそう書かれていた。
「聖志,どうしたの?」
───どっちが本当だ? 恐らくどちらかが罠だ…。
「西原君?」
「先生,その招待状,貸してくれない?」
聖志は大嶋の両手にある招待状を見ながら言った。
「え? どうして?」
聖志は少し考えて,言った。
「俺が聞いた会場は,エンパイアホテルだった」
「え? いつ聞いたの?」
「今朝,前北先生に直接聞いた」
「嘘…」
大嶋は少し動揺したようだった。
「だから,明日それを前北先生に見せようと思って」
「…分かったわ。そういうことなら」
「さんきゅー」
「それより,前北先生の旦那さんてどんな人?」
聖志が次にしようと思っていた質問を,舞が投げかけた。
「あ,写真があったのよ」
と,テーブルの下から取り出したのは,一枚の写真だった。
吉岡章人らしき人物。場所は学校の近くの児童公園。背景が暗いので恐らく夕方だろう。日付は5月31日。
「付き合って何年目?」
「はっきりとは聞いてないけど…かなり早い結婚ね」
「へぇ,スピード結婚?」
「そうみたい」
───結婚は人生の墓場と聞いているが,そうも早く墓に入りたいのか?
「その写真も貸してくれ」
「え? いいけど,何に使うの?」
「ああ,俺の友人にそう言う趣味の奴がいてさ」
「嘘つかないでよ,誰なの?」
舞が冷静に尋ねる。
「お前は知らん」
「いいわ,貸してあげる」
「ありがたい。じゃ,俺はこれで」
言い終える前に鞄を持つ。
「もう行くの? もう少しゆっくりしていけばいいのに」
「急用ができて。それじゃ」
彼女の本心を軽く躱す彼。
「じゃあ私も帰るね,先生」
何か思い立ったように,舞も立ち上がる。
「そう? じゃあ,また来て」
「うん」
そう言って2人は彼女の部屋を後にした。
外に出ると,もう夕闇が空を覆い,2人の影は姿をあらわさなかった。
聖志は街灯を頼りにもう一度預かった写真を見る。
───吉岡か。
考え過ぎかもしれないが聖志は嫌な予感がした。吉岡こそが刺客のような気がしてならないのだ。
───取りあえず本部長に報告だな。
そう落ち着いたとき,
「ねぇ,久しぶりに寄ってかない?」
と,聖志の前に回り込んで言う舞。
「…」
正直迷った。世話になった星野家の両親,だが今更顔を見せてもいいものか。ここを出てから3年,連絡もしないままだったのだ。
「お母さんも喜ぶと思うけど…」
彼女は聖志の目を覗き込む。
「お父さんにも一度顔を見せてあげてよ」
なんだか,舞は懇願するような瞳で言った。
「分かった。でも長居はできない」
「よかった! 早く行こ!」
ぱっと顔がほころび,彼女は聖志の右腕をつかんだ。
「っ…!」
掴まれた途端,痛みが走った。この間の銃撃戦で受けた傷だ。
「あ…ゴメン,大丈夫?」
「気にするな」
心なしか,彼女ははしゃいでいる様だ。
「ただいま!」
「あらお帰り…あっ」
玄関口で舞の母,星野貴未が出迎えた。
「ご無沙汰してます」
聖志が軽いお辞儀とともにそう言うと,
「…お帰りなさい,聖志君。よく帰ってきてくれたわね」
彼女は彼が幼い頃から見てきた,あの優しい笑みを浮かべていた。舞に似た,どことなく幼い面影の残る顔である。
「お母さん,突っ立ってないで,早く夕食の準備してよ。もちろん彼も分もね」
「はいはい,あなたも着替えてきなさい」
「待て,俺は…」
「いいじゃない。ね?」
うまく彼女にハメられたと聖志は知り,成り行きに身を任せる事にした。
「夕食はもう少し掛かるの。リビングで待っててね」
「うん。聖志,上がって」
「失礼します」
「聖志君,うちに来たときはそんなに気を遣わなくていいのよ」
中学1年以来の貴未にはそう見えたのかもしれないが,聖志には普通であった。組織で生きているうちに自然に身についたものと言うばかりでなく,世話になった者に対する尊敬の意も伝えているつもりだったのだ。
リビングは3年前と変わっていない。向かって左にはソファがあり,その上の出窓のところには可愛らしいヌイグルミが数個置かれている。照明は間接照明が使われ,目に痛くない光を提供している。
「聖志,テレビ見てていいから」
彼女はそう言い残し,奥の部屋に入る。彼女の自室だ。
と,携帯が振動した。彼は慌てて出る。
「よう,聖志か」
「ああ。またかけ直してくれ」
「いつ?」
「1時間後」
「分かった」
わずか5秒間の会話であった。声の主はもちろん藤井であった。
何故か舞にこの場を見られるのはまずいと思い,速攻で電話を切った。
ほどなくして夕食が出来上がり,久しぶりに家族に囲まれて食事をした。舞もいつも以上にテンションが高く,よく喋っていた。
「───ただいま」
と,玄関の方で声が聞こえた。それと同時に貴未が立ち上がり,迎えに出る。
星野忠志,舞の父親。現在は高崎警察の警部をやっている。聖志にとっては部下の存在であるが,ここでは世話になったうちの一人である。
キッチンの扉が開くと,スーツ姿の彼がいた。
「聖志…,帰ってきたのか! 久しぶりだな!」
実際に会うのも久しぶりだ。
「ご無沙汰してます,忠志さん」
「へぇ,こんなに大物になって…」
「別に大物ってわけじゃないですけど」
「後で俺の部屋に来い,一緒に語ろうじゃないか!」
彼はそう言って立ち去った。
───少し酔ってるな…。
「お父さん,聖志が行って3日間,気が気でならない様子だったわよ。何が悪かったんだって」
「何が悪かったって?」
「あの人,聖志君が出て行ったのは俺の教育が悪かったからだって言って…」
戻ってきた貴未がそう続けた。
「…どうやらお手数をかけたようで…」
「構わないのよ」
「でも,4日目からは普通に戻ってたし」
たまに感情的になるのが彼の特徴であり,欠点でもある,と,同僚の警視総監から聞かされた事がある。このあたりでは結構捜査や事件に関わり,解決しているらしい。
「お父さんの話し相手になってあげてね」
舞が父を気遣っている。聖志ももちろんそのつもりだ。
───何て父親想いな奴なんだ。
「3年ぶりかな,ここで会うのは」
聖志は忠志の書斎に案内され,開口一番こう言った。
「ああ」
年季の入っている木の机に向かいながら相槌を打つ忠志。
「先ほどはご無礼のほど,失礼いたしました」
彼は敬礼する。
「いや,ここでは俺の親父でいてくれ。こんな機会はめったににないし」
上司と部下の関係はいつでもできるが,親子として会う機会は滅多にないのだ。
「…で,舞とはどうだ?」
「特に変化はないけど」
「そうか? 結構女らしくなったと思うんだが」
「いつも見るから変化なんて分からないな」
「どうだ? お前さえ良ければ嫁にやるぞ」
「妙におっさん臭い事を言うようになったな」
「そうか?」
そう言ってお茶を一口啜る。その横顔は,やはり馴染みのある顔だ。
「今夜は泊まれ,疲れが見えるぞ」
「いや,できない」
聖志はきっぱりと断った。
「いいじゃないか…」
「俺はもうここでは世話にならないと心に決めている。だから帰る」
「…そうか」
彼は少し寂しそうに笑った。
「俺もこれから忙しくなるから」
これは仕事の話である。
「舞をよろしく頼むぞ」
「言われるまでもない」
───PM9:50。
「じゃ,親父」
「ああ,またな」
当然の如く忠志は見送らない。聖志もそれは分かっていた。
後ろ手で襖を閉め,階段を降りると,
「もう済んだの?」
何か嫌な行事があっさり終わってしまったような言い方をする舞。
「ああ,少し話しただけ」
そう言って真っ直ぐ玄関に向かう。
「あれ? もう帰るの?」
「ああ,そろそろ帰らないと」
「分かった。そこまで送るね」
駄々をこねず物分かりがいい。このあたりが友人としての付き合いが続いているわけでもある。
靴を履き,玄関のドアを開ける。
彼女は母にことを伝えに行ったようだ。と,リビングから貴未がやって来る。
「帰っちゃうのは残念ね,泊まっていけばいいのに」
「いえ,そういうわけには行きません」
「…そう。…また,いつでも寄ってね,歓迎するから」
「はい」
貴未は本当に残念そうに言った。
「じゃあ,母さん,行って来るね」
「気をつけてね」
貴未に見送られ,2人は家を出た。
闇夜に包まれた閑静な住宅街を駅に向かって歩く。
聖志は一言も発しない。ただ星のたくさん見える空を見上げて歩いている。
「ねぇ」
隣を歩く舞が囁いた。
「ん?」
「…どうして一人暮らし始めたの?」
彼女が一番長く解決し得なかった疑問であった。
3年前,聖志は貴未にわけを尋ねられると,ただ「これ以上迷惑はかけられない」とだけ言った。
聖志が引っ越すまで,舞はそれに納得が行かず何度も尋ねようとしたが,それをずっと口にせずにいた。
今回,直接聖志に尋ねるのは初めてである。
「…」
「言いたくない?」
黙りこくる彼に気遣わしげに尋ねる。
「…言えない」
「え?」
「すぐに分かると思う」
聖志は言葉を変えてもう一度言った。
「私にも言えないの?」
彼女は顔を覗き込み,視線を合わす。
「ふ…卑怯な言い方だな」
視線を逸らしながら彼は言った。
「あ,そういう意味じゃなくて…」
舞は両手で否定する。
───しばしの沈黙。
「…分かった。聞かない」
観念するように言った。
「さすがだな。…でも近いうちに分かる…と思う」
つまり,近いうちに事件が解決するという事を予想しているのだ。
しかし彼は,舞に完全に隠す事などできないと確信している。敢えて言わないのは,知られたくないという意思を彼女に伝える為である。
「その時のお楽しみって奴?」
「ま,そう取ってもらっても構わない」
「分かった」
聖志がそう納得させると,既に駅前に来ていた。夜とは言え,人が多い。
「じゃ,俺は行く」
「うん。気をつけてね」
「ああ」
聖志はいつものように軽く答え,駅に入った。