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───交通事故撲滅期間実施中。

高崎署の建物に掲げられている垂れ幕である。本当に交通事故が減っているのか疑わしい。すかすかな駐車場から建物の裏に入り,専用駐車場に車を止め,中に入る。

「あれ,西原さん」

「おう,久しぶり」

長江刑事が出てくるところだった。

「今から大嶋宅へ警戒ですよ」

「ああ,星野のようにならないようにな」

「はは」

聖志は冗談混じりに彼と会話した。あのあと星野からは連絡がないが,恐らく順調に回復しているのだろう。何かあれば連絡もあるだろうし。

刑事課まで来ると,向かい側の会議室前に捜査本部が設置されていた。その通りの看板も立っている。警視庁はJSDOとは違う方面から捜査をしている…と言うか,そうせざるを得ない状況にあるのだ。JSDOの情報は警視庁には行っていないのでそれは当然である。

「…なので,早急に解決するように」

中からここの署長の声───鍵川警視の声がする。恐らく捜査方針に文句を付けているのだろう。彼女ならJSDOに引けを取るな,ということを堂々と言ってのける。

しばらくすると解散したようで,部屋から数名の刑事が出てくるなり,

「あ,に,西原さん!」

「嘘!?」

その後ろにいた鍵川も,聖志の姿に何故か驚く。

「…どうかしたんですか?」

聖志はニヤ付きながら聞き返す。

「署長,任せます」

「あ,ちょっと!」

刑事課課長が連れない態度をとる。

「西原君,お互いフェアに行きたいものだね」

彼は聖志にそう言って刑事課へ入った。

「…そういうことを言っていたのか,鍵川警視」

「え,いや,あはは…」

彼女は誤魔化すと自分の部屋に入った。

このような感じでJSDOと警視庁の提携とはいえ,末端では色々な意見が飛び交っているのである。

それはともかく,聖志は署長室に入る。

「…今日はどうかしたの?」

「実は頼み事がある」

聖志は昨日来たようにテーブルの前のソファに座る。

「あら,珍しいわね」

鍵川はいつもの調子に戻った。相当なことをあの捜査本部で言ったのだろう,階級的に上司である聖志に何を言われるかとビクビクしていたようだ。

「実は,この情報を調べてほしい」

聖志は簡単にメモったシートをテーブルの上に置く。

「…どうしてここへ持ってきたの?」

彼女は2人分のレモンティーを用意して来た。

「どうして,とは?」

「君なら自分で色々と調べられるじゃない。…忙しくなってきたの?」

「ま,その辺りは想像に任せますが…」

「じゃあ,君の出方次第で,頼まれてあげるわよ」

そう言って彼女は得意げに笑う。つまり,交換条件で仕事を受けると言うことである。

「…それじゃ,結構です。本部長に言ってここの署長を変えてもらうから」

聖志がさらりとそう言うと,

「冗談です,お仕事はありがたく受けさせていただきます」

彼女は焦ってそう答えた。どうやら本気でここに居たいようだった。

取りあえず彼女はシートに目を通す。その間,聖志はレモンティーを一口戴く。

「市立考古学研究所…何でこんな所を調査するの?」

「…」

まだレモンティーを飲んでいる聖志。

「…こんな所に情報があるの?」

「…仕事はそれだけ。それじゃ」

「あ,こら,ちょっと!」

聖志は廊下に出る前に,もう一度署長室に入り,

「言うの忘れたけど,さっきのことはチャラにするから捜査方針は警視庁の方でやってくれ」

そう付け加えると,署長の返事も聞かずに聖志は部屋を出た。

両者は表向き提携とは言っているが,JSDOとしては警視庁に対して情報を公開するとは言っていないのだ。それは警視庁側も同じく,情報の公開はしていない。しかし,聖志にも鍵川にもそれが捜査を遅らせているということが分かってきていたので,お互いにコンタクトをとっている。もちろんJSDO本部長の垣川にはあまり報告しないが,彼自身もそう感じているようだ。しかし,極秘組織JSDOのメンツというものを彼は背負っているので,表立ってそういう行動はしない。

しかし,鍵川は聖志から仕入れた情報などを捜査の方に反映させようとしているのが先程の会議の様子から見て取れたのだ。それに釘を刺すことも,聖志の,JSDOメンバーとしての仕事である。

───さて,帰ってからすることは…と。

今日は2つのことをしなければならない。一つは中槻に関する情報集め。会ったときに確認はしているが,軍関係やJHSとの関連も含めた情報集めだ。もう一つは中槻の女である石津美沙子の調査。彼女が今何処にいて何をしているのか,まずはそれからである。

「あ,西原さん,ちょうどいいところに」

「ああ,内田刑事。どうした?」

「この間,星野警部がやられたときの犯人が鑑識課から判明しました」

「ほほう」

取りあえず見当は付いている。

「西原さんも刑事課へ寄ってください。みんなに伝えますので」

「ああ」

刑事課へ入るのはここへ来てから初めてである。ま,大体何処の警察でも似たようなものであるが。

内田に続いて刑事課へ入る。やはり煙草の煙と男臭い匂いが充満している。慣れていない人物には気分が悪くなりかねない。

「課長,星野警部を襲った犯人が判明しました」

「そうか」

刑事課課長である池和佑介警部が内田から報告書を受け取る。

「…参考までに,JSDOさんの意見を聞いておこうか,西原捜査官」

彼は立派な顎髭を触りながらそう言うと,刑事課総勢8人が聖志に注目する。

「…あくまで私見ですが」

「構わない」

「…おそらく中央学院教諭の横石雄三だろう」

聖志が答えると,それに頷く池和警部。

「…その通りだ。DNA鑑定で明らかになった。6月27日に起きた星野警部殺人未遂事件

の犯人は市立中央学院教諭,横石雄三だ」

「拘束は?」

「大丈夫だ。山岡,飯田と共に取調室へ」

彼がそばにいた刑事に指示すると,彼らは従った。

「…しかし,こうもまあ自分の学校の先生方が逮捕されるのを見るとうんざりしてくるだろう」

池和はやってられないと言う感じでため息を吐く。

「ま,そのおかげで学校は休校ですからね。物は取りようです」

「そうは言っても…あの学校から出た逮捕者は5人目だ。PTA関係者も黙っているとは思わないがな…」

「ま,そうですね。上部がどんないいわけを用意するか今から楽しみで。はは」

「ふっ,恐ろしい奴だな君は…ところで,星野君には会ったか?」

「ええ,一応」

「…憎いか,犯人が」

一応星野は聖志の父親という関係で通っているが,聖志自身は特に気にしていないのだ。

「捜査に私情は禁物,と誰かが言いましたよね」

「…そうだったな。では私も行くか。西原君,くれぐれも無理はしないように」

そう言い残して彼は取調室へ向かった。

「西原さん,あまり気にしないでください」

内田が気を遣った。

「いや,俺も気にしてはいない。そんなに気を遣うことはない。…そういえば,長瀬の遺体確認はどうなってる?」

急に思い出した聖志は尋ねてみる。

「ええ,昨日警視庁から送られてきました。見ますか?」

「…あまり気が進まないな。死因は?」

「えーっと…」

彼は自分のデスクから資料を取り出す。

「…首を絞められてます。おそらくは絞殺かと」

「凶器は…確か,なかったと聞いているが」

「はい,辺りには見あたらなかった,と報告が来ています」

───そういえば…前北のときも絞殺だったような…。

「西原さん,どうしました?」

考え込んでいた聖志に尋ねる。

「…気が変わった。遺体の写真があれば見たいんだが」

「分かりました。…城八,あれを」

「ああ」

内田はデスクで事務処理中の刑事に言った。

「これです」

聖志は写真を受け取る。

それには,地面に血を流して横たわっている長瀬の姿があった。確かに彼の顔である。その周りにはガラスの破片のような物が散乱していた。

「…妙だな」

写真をじっと眺めていた聖志はそう漏らした。

「はい。絞殺なのに…」

「何故血痕が出ているのか…それに,この散乱している物はなんだ?」

「ガラスの破片です。報告書によりますが」

───本当に絞殺なのか…?

鑑識課がそう判断しているのだから,恐らく完全な絞殺なのだろう。しかし,前北の時といい,今回といい,凶器であるはずのものが見つからず,何故か別の凶器になりうる物が被害者のそばにあるのだ。

前北の時には,彼女の遺体はリビングにあり,絞殺と判断された。しかし凶器のはずである絞殺できる物はなく,台所で発見されたのは包丁であった。しかも彼女の血痕付きである。

「…前北の時は…包丁には,誰の指紋があったんだ?」

「確か,…長瀬のものと一致しました。報告通りです」

内田は資料を見て言った。

「…それで,死因は絞殺なんだな?」

「はい」

「…今回の,このガラスには誰かの指紋が付いてなかったのか?」

「…その件については報告がありませんね…。多分現場の指示で無視されたと思います」

───調べるか…。

「…OK,また来るかも知れないが」

「はい,では」

聖志は考えながら刑事課を後にした。

 

───PM4:34。

聖志は自宅に着いた。すぐ帰ると言ってしまった手前,美樹にどう言い訳していいのか思わず考えてしまう。

「ただいま」

「お兄ちゃん,遅い〜!」

玄関をくぐるや否や,案の定,彼女がそう言った。

「悪い,予定が長引いて…」

「そういうときは連絡してよ。買い物にも行けないじゃない」

「…ごもっとも」

聖志は言い訳をするわけでもなく,ただ平謝りだ。

「…なんて言うのは冗談。気が付いたらこんな時間だったから」

「…お前に怒られるとは思わなかったよ」

「だから,冗談だってば。ふふ」

彼女の行動に,正直聖志は驚いた。今までこんなことを言ったことはないのだが,あの友人の影響だろうか。しかし,いいことには変わりない。

この後,聖志は美樹と共に買い物に行き,少々早い夕食を取ると,午後7時になっていた。

聖志はやることがあるにも関わらず,食後の休憩をかねてリビングでテレビをぼーっと見ていると,電話が鳴った。

とりあえず番号を確認すると,高崎署からだった。

「はい」

「西原さん,内田です」

「ああ,どうした?」

「はい,署長が例の件で話があると」

「…来いと言うことか?」

「はい,恐縮ですが」

「分かった」

カチャ。

───妙に早いな…。

調査が終わったのか,はたまた文句を付けるつもりなのか。

───それにしても,誰にやらせているのだろう…?

「お兄ちゃん,出かけるの?」

彼が考えを巡らせていると,美樹が顔をのぞき込んだ。

「あ,ああ。悪いな」

「しょうがないよ。でも,出来るだけ早く帰ってきてね…って言うのは,無理かな…?」

彼女は少し俯いて言った。

「分かった,出来るだけ早く帰る」

そう言って聖志は彼女の頭を撫でた。とは言え,早く帰るにも限度がある。

「戸締まりをして寝てろよ」

「…分かってるよ」

彼女は笑顔で答えた。

 

「…それで,どういう話?」

高崎署署長室である。自分より高官を1日に2度も呼びつけるとは,なかなか度胸がある。

昼間のように紅茶をテーブルに置き,向かい側に鍵川警視が座る。聖志も1日に2回もこの紅茶を飲むことになろうとは,予測できなかった。

「さっき調べてみたの」

「それで?」

「…入り込めなかった」

「へ?」

あまりにも簡潔な答えに,聖志は唖然となった。

「…つまり,何も手を付けてないということか」

彼女はしょんぼりした顔で頷いた。美人顔が台無しだ。

「…誰が調査をしたんだ?」

「私」

「え…自分でやったのか?」

「ええ,まあ。上司に直接頼まれたから…」

───妙なところだけ真面目だな…。

「あのー,自分が知識ないの分かってるんでしょ?」

聖志は少々呆れた。

「そんなことないわよ,ちゃんとキーボードもマスターしてるし…」

「そういうことではない。仮にも施設のコンピュータに外部から入り込むには,ハッキングという類のものをしなければならないことは,いくら何でも分かっているはずだろ」

「でも,署長の私がしないと」

「あんたそれでも警視か,専門知識がないといくら高官でもできるわけがない。この署の情報部あたりに持っていかないと…」

彼は,鍵川警視がわざとやっているんではないかと思ってしまう。

「あの,そうじゃなくて」

「え?」

鍵川は聖志の説教を止めた。

「情報部にも頼んでみたんだけど…」

「……それでも無理だったのか?」

「…そうみたい。部長が私の所に報告してきたわ」

「…そうだったのか。悪いな…説教してしまった」

───先走ってしまった。

「で,自分でやった訳か」

「そうなの。でも,私も分からないし,JSDOからの依頼だし…まさか出来ません,なんてことを言うと降格にされそうだし…」

指を絡ませながら言った。

───小さいガキじゃあるまいし…。

恐らく彼女は面子というものを大事にする方なのだろう。つまり,古い頑固親父のような性格と,こんな弱い面を併せ持っているのだ。

「うーん,そういうことか。ま,他の奴らはどうか知らないが,俺はそんな真似はしない」

「…信用するわよ」

「ああ」

彼女は任務を遂行出来なかったことで,少々ショックを受けているようだ。

そういうわけで,研究所の調査は聖志自身がすることにした。

「じゃあ,さっき渡した資料を返していただこう」

「…どうして? あれは捜査に必要よ」

調子を取り戻してきた彼女は,厚かましいぐらいのことを言ってのけた。

「…あれがこの署にあるとだな…ここの署が任務を遂行できなかった,という状況証拠が残ってしまうけど,それでいいならあげる」

「そ,それは困るわね…」

本気で焦った様子で彼女はデスクから資料を出す。聖志はそれを受け取ると,

「…そういえば,あの謎は聞いたか?」

「え? 謎?」

───聞いてないな。

「…じゃあ,そういうことで」

「ちょっと待ちなさい!」

立ち上がった聖志に,いきなり命令口調で言った。

「は?」

「謎ってなんなの?」

彼女の目が据わっている。

「…内田刑事に聞いてください」

「ダーメ! 部下に聞けるわけないじゃないの!」

まるで狩りをする虎のような目をする。

「ふぅ。分かった,一応教えておこう」

「それでいいの。聞き分けのいい子は好きよ」

取りあえず座り直したが,彼女はそれでもまだ目が血走っている。

聖志は手短に前北の時と長瀬の時との比較をわかりやすく説明した。

「───なるほど,そう言われて見れば…」

何故か聖志はその写真も持っている。

確かに,彼女は現場に居合わせたことがないので分かるはずがないと言えばそれまでだが,一応捜査本部を設置しているので知っておいた方がいいと思ったのだろう。

「ま,そういうことなんだけど」

「…知らなかったわ」

「多分明日辺りにでも刑事課から聞くと思ったんだけど」

「ありがとう,分かった」

「OK,それじゃこれで」

聖志はそう言って立ち上がった。

「今日はやけに帰りたがるのね」

「ああ,事情があってね」

聖志はやることが増えた感じがして,少々うなだれて署長室を後にした。

───藤井にでも頼むか。

しかし,やはりコンピュータのこととなると藤井では頼りない。本部には腕利きもいるのだが,やはり彼の性格上あまりに離れた場所で同じ調査をすると気が気でならないのだ。

美樹に言われた通り,出来るだけ早く帰宅した。

「ただいま」

「あれ,お兄ちゃん早かったね」

「約束したし」

まだ寝る用意をしていない彼女は,引き続き試験勉強をしている。

───よくもこれだけ続くもんだな…。

「…そういえばさっき,藤井さんてっ言う人から電話があったよ」

「OK,かけ直すよ」

タイミングのいいことだ。

「あ,それがね」

彼女はテーブルの端っこに置いてあったメモを聖志に手渡した。

「そう伝えてくれって」

「ん…」

───PM10:30,学校の体育館裏にて待つ。

彼は壁の時計を見る。あと10分でこの時間だ。

「…忙しいみたいだね」

「ホントに。ちょっと行って来る」

「うん」

帰宅したばかりだというのに,また出ていかなければならない。念のために聖志はグロックを持っていくことにした。

 

───呼び出しとはな…。

いつもの藤井ならば電話一本で用件を済ませるのだが,呼び出すということは,それなりに重要なことを話すつもりなのだろう。以前もこんな感じで呼び出されたことがある。

夜の体育館裏はもう慣れたもので,視界がはっきりしなくても何処に何があるか大体分かる。いつもの裏口をくぐると,彼の煙草の火が見えた。

「…今日は忙しいんだが」

「よう,早いな」

藤井は煙草の煙を吹かしながら言った。

「…で,どうした?」

「ああ,ずっと考えてたことがあったんだが…」

珍しく藤井が持論を発表するらしい。

「前北先生の家,つまり長瀬の家だが…」

「ああ,調査の結果を聞いてないな」

「警視庁は大方の捜査は打ち切ったみたいだ。前北は長瀬に絞殺された,という結論に達した感じだな」

「そのようだな。…で,藤井先生の考えとは?」

聖志は昼休みの如く,コンクリートの上に寝転ぶ。

「…あの家には何かあるんじゃないか?」

「何か,ねぇ」

抽象的だが,聖志にはそれで十分理解できた。ただの殺人現場ではなく,何かが残っているのではないか…そんな考えは,聖志も持っていたのだ。

「恐らくあの家は近いうちに解体される。そうなる前に一度調査に行ってみないか?」

「調査か,いいねぇ」

「犯人側の手掛かりとなりうる物もあるかもしれん」

「OK,行こう」

「じゃあ,明日の9時に現地集合ってのは?」

もちろん夜の9時である。

「分かった。…それで,話は変わるが」

「ん?」

聖志は身を起こして,

「彼が例の場所に入ったところを押さえた」

藤井は少し考えると,

「…本当か? 現場を押さえたのか?」

「ああ。どうやら俺達と同じことを考えていたらしい」

「…宝探しってのも強ち嘘じゃないみたいだな」

「そのようだ」

中槻はあのドアを開けると言った。そして内部を調べるとも言った。つまり彼は,あのドアの向こう側に何があるのか分かっているのだ。それに専門の道具も持っていた。

「…団体の一員なのか?」

「そうではないらしい。彼が言うには」

「いまいち信憑性は薄いな」

藤井はため息と共に,煙草の煙を吐く。

「ああ。実際,ルガーを持っていた」

「ルガーを?」

ルガーはドイツの軍用銃で,ガンマニアの間では長く親しまれている。トグルが特徴的で,一度見れば忘れることはないだろう。

「やけにいい物持ってるな」

「ああ。しかし彼は従軍ではないらしい」

「元従軍じゃないのか?」

「…それを調べなければならない…というか,やってくれない?」

「俺がか?」

「そう」

「………そうだな,分かった。それぐらいなら出来るだろう」

「ありがたい。不明な点は連絡してくれればいい」

「OK」

これで,聖志の仕事は研究所の調査と石津美沙子の調査,それと前北,長瀬の両方の殺人に関する謎解き,この3つとなった。

 


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